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Yahoo!広告が推奨するアカウント構造「CORE思想」とは?

Yahoo!広告では機械学習の効率化ができるアカウント構成のもと、リーチ拡大・適切な自動入札の設定・広告の品質向上を目指した広告運用が推奨されています。

今回はYahoo!広告が推奨する「CORE思想」について、実際にどういった部分を重視して改善していけばよいのかご紹介します。

■CORE思想のアカウント構成

シンプルなアカウント構成

CORE思想では、シンプルなアカウント構成のもと機械学習による自動入札機能を用いることで広告効果を最大限高めていくことを推奨しています。

シンプルなアカウント構成で重要なのは「アカウント内のコンフリクト(アカウント内で広告が競合しあう状態)を防ぐ」ということです。

従来推奨されていた「1広告グループ1キーワード」といったアカウント構成では、アカウント内のコンフリクトが生まれしまい、広告の配信ローテーションなどに悪影響が出て広告品質の低下に繋がることが懸念されています。

コンフリクトを防ぐ為に「同じような意味のキーワードは1つの広告グループにまとめること」と「同じ訴求内容(広告文とリンク先)を1つの広告グループにまとめること」で広告の分散を無くすことが求められています。

出典:シンプルなアカウント構成で広告効果アップ!(Yahoo!広告 公式ラーニングポータル)

アカウント構成に関する指標

コンフリクトを発生させないアカウント構成にするために、具体的には「重複キーワード」「重複した広告」が入っていないか確認しましょう。

「重複キーワード」「重複した広告」定量的に見る指標として「ユニーク㎾率」「ユニーク広告率」といった指標があります。

①ユニークキーワード率


ユニークキーワードとは以下のものを指しています。

異なる広告グループにおいてキーワードがユニークな(重複していない)もの

同一の広告グループ内においてキーワードのマッチタイプがユニークな(重複していない)もの

②ユニーク広告率


ユニーク広告とは以下のものを指しています。

異なる広告グループにおいてタイトルと説明文がユニーク(重複していない)のもの

アカウント内のユニークキーワードやユニーク広告の割合を多くすることでコンフリクトを防ぐようにしましょう。

また同一の広告グループ内においてマッチタイプの異なるキーワードは重複キーワードには当てはまりませんが、完全一致のキーワードの割合を増やし完全一致のインプレッションシェア率を高めていくことも推奨されています。

■CORE思想のリーチターゲティング

コンフリクトが改善され適切なアカウント構成に設定したら、次は広告の表示機会の損失を無くし広告リーチの最大化を行うことが推奨されています。

広告の表示機会を最大化していく為には「オークション機会損失」「予算によるインプレッションシェアの損失」「掲載順位によるインプレッションシェアの損失」の改善が重要になります。

それぞれで注目するべき指標について紹介します。

オークション機会損失

広告配信ではユーザーの検索ごとに関連するキーワードと広告のオークションが行われ、オークションにより決定した広告がユーザーに表示されます。そのためまずオークションへの参入機会を高めることが広告リーチの最大化に重要となります。

・アクティブキーワード数


オークション機会損失を計る指標としてアクティブキーワード数が重要視されています。

アクティブキーワードとは、キーワードの配信がされていて、かつ表示回数1以上のキーワードを指し、このアクティブキーワードの含有率はアカウント全体の広告オークションへの参入機会を示しています。

商品・サービスに関連性のあるキーワードを網羅しアクティブキーワード率を高めることで、広告オークションの機会損失を減少することに繋がります

このアクティブキーワード数を拡大する方法として、部分一致キーワードによるキーワードの拡張新規キーワードの追加といった基本的な方法の他、動的検索連動型広告を取り入れた方法があります。

・サイトリターゲティング


またビックキーワードと言われる入札単価や競合性の高いキーワードの改善にはサイトリターゲティングも重要です。

サイト訪問歴のあるユーザーと未訪問のユーザーでは、訪問歴のあるユーザーの方がよりコンバージョン率が高く、また同じ訪問歴のあるユーザーの中でも訪問間隔が短いユーザーの方がコンバージョン率が高くなる傾向にあります。

サイトリターゲティングを使用しよりコンバージョンの可能性が高いユーザーに広告の入札を強化することで、これまで競合性が高く十分にリーチ出来ていなかったキーワードにも広告配信が可能になります。

予算によるインプレッションシェアの損失

キャンペーンが本来消化できる金額よりも日予算の設定額を少なく設定している場合、広告の表示機会の損失や機械学習のデータ不足による最適化の遅れに繋がり、パフォーマンス改善に影響を与える可能性があります。

日予算の消化率やインプレッション損失率(予算)を確認し予算によるインプレッションシェアの損失が起こらないよう注意しましょう。

掲載順位によるインプレッションシェアの損失

広告配信では広告のオークションランクの高いものから順に表示されています。オークションランクは入札価格や広告の品質によって決定され、ランクが低いと掲載順位も低下し広告の表示機会の損失に繋がります。

広告のオークションランク=入札価格×広告の品質

広告の品質を構成する要素としては以下の項目があります。

  • 推定クリック率(広告文と説明文による、オプションのクリック分は除外)

  • 表示URLの過去のクリック率

  • 広告文と検索語句の関連性(検索の文字列が含まれているか)
  • 推定クリック率にオプションのクリック分は換算されないものの、オプションの設定により広告の説明力が向上し広告のクリック数が増えるケースも多く見られ推定クリック率があがり広告の品質にも良い影響を与えると期待されています。

    インプレッション損失率(掲載順位)を確認しインプレッションシェアの損失が起こらないよう入札価格の調整や広告の品質改善を行いましょう。

    ■自動入札機能

    CORE思想では適切なアカウント構成の元、自動入札の導入による入札の最適化が推奨されています。

    商品・サービスの目的に合わせて自動入札のタイプを選んで設定しましょう。

    参考:自動入札とは(Yahoo!広告ヘルプ)

    自動入札を導入するにあたってはそのフェーズも重要です。

    まずはアカウント構成の最適化を行い、その上で自動入札を導入しましょう。導入後は以下の点に注意してアカウントを調整していきましょう。

    自動入札導入後のチューニング

    ①コンバージョンに繋がらない検索語句で配信が増えていないか
    ②コンバージョンに繋がる検索語句の配信が減っていないか
    ③インプレッション損失により機械学習が遅れていないか


    ①コンバージョンに繋がらない検索語句で配信が増えている場合、対象外キーワードの設定やキーワードの停止、キーワードマッチタイプの見直しを行いましょう。

    ②コンバージョンに繋がる検索語句の配信が減っている場合、キーワードマッチタイプや自動入札で設定したコンバージョン単価などの目標値が低すぎたりしないかなどの見直しを行いましょう。

    ③インプレッション損失により機械学習が遅れている場合、リーチターゲティングの改善と同様に日予算や広告の品質について見直しを行いましょう。

    ■まとめ

    いかがでしたでしょうか。Yahoo!広告が推奨するアカウント構造「CORE思想」についてまとめました。

    CORE思想では機械学習の効率化ができるアカウント構成のもと、リーチ拡大・適切な自動入札の設定・広告の品質向上を目指すことが推奨されています。

    Yahoo!広告のアカウント作成時やアカウントを見直し改善していく際には、今回のご紹介した内容を参考にしてみてください。

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