2021.03.18
Google広告が検索広告のデフォルトタイプをレスポンシブ検索広告に変更、2021年2月18日適用
2021年2月18日(木)、Google広告より「レスポンシブ検索広告が検索キャンペーンの新しいデフォルト広告タイプ」となることが発表されました。
今回のアップデートに伴いどのような影響があるのか、またこれまで主流であった「拡張テキスト広告」は作成できるのかなど解説します。
■レスポンシブ検索広告の効果について
アップデートの内容
これまでGoogle広告の検索キャンペーンでは主に「拡張テキスト広告」が使用されてきました。
しかし近年のスマートフォンの普及やSNSの発達によりWEB上の検索・購買行動は多様化しており、様々なユーザーの検索に対応するべく「レスポンシブ検索広告」の活用も増えてきました。
今回のアップデートは、レスポンシブ検索広告がデフォルトの広告タイプとして設定され、より消費者行動に寄り添った変更であるといえるのではないでしょうか。
*必要に応じて拡張テキスト広告の作成も引き続き可能です。
レスポンシブ検索広告とは
レスポンシブ検索広告は、複数の広告見出しと説明文を設定できる広告タイプです。作成時に入力した広告を様々な組み合わせでテストし、検索毎に関連性の高い広告を表示する仕組みとなっています。
例)広告見出しA~E、説明文1~4を設定していた場合の検索ごとの広告の違い
レスポンシブ検索広告のメリット
レスポンシブ検索広告には、次のようなメリットがあります。
- ・デバイスの幅に応じて柔軟に広告が作成されるため、より広いスペースで広告を見せることができる
- ・ユーザーの検索に最も関連性の高い組み合わせを配信できる
- ・検索キーワードを見出しに含めて広告文を作成すると検索語句との一致率も高まりインプレッションが増加する
レスポンシブ検索広告の成功事例
今回のリリースでは、レスポンシブ検索広告を追加して成果の向上に繋がった事例が複数公開されています。
レスポンシブ検索広告の成功事例:ケース1(航空会社Swoop)
カナダに拠点を置く航空会社Swoopでは、レスポンシブ検索広告を追加しました。その際、検索で高い成果を上げているキーワードを含めまたことで、収益は71%増加しコンバージョン数も61%増加したそうです。
レスポンシブ検索広告の成功事例:ケース2(デジタルマーケティング代理店360i社)
デジタルマーケティング代理店である360i社は、拡張テキスト広告の広告を再利用してレスポンシブ検索広告で使用しました。
その結果、360i社の広告クリック数は11%増加し、ブランド関連以外のキーワードでもコンバージョン数が8%増加したそうです。
参考:レスポンシブ検索広告を使ってクリック数とコンバージョン数を増やす(Google広告 ヘルプ)
■拡張テキスト広告の作成も可能
レスポンシブ検索広告が有用とはいえ、これまで通り拡張テキスト広告も併せて配信したいという方も多いと思います。
デフォルトの選択肢には表示されていない為作成方法がわかりにくいですが、拡張テキスト広告の作成も引き続き行うことができます。
それでは拡張テキスト広告の作成方法を解説します。
拡張テキスト広告の作成方法
①Google広告管理画面で「広告と広告表示オプション」から「広告」の画面を開き、広告作成の「+」ボタンをクリックします。
②どの広告を作成するのかの選択画面が開きますので、「レスポンシブ検索広告」をクリックします。
③レスポンシブ検索広告の作成画面の上に「テキスト広告に切り替える」があるので、こちらをクリックします。
④確認画面が表示されるので「切り替える」をクリックします。
⑤拡張テキスト広告の作成画面が表示されます。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。Google広告のアップデートについてご紹介しました。
最近運用を始めた方は、拡張テキスト広告がデフォルトの広告タイプではなくなったことで戸惑われている方もいらっしゃるかと思います。ですが、Google広告では新機能のリリースまでには多くのテストが実施され、成果が見込めるものが実装されています。
ぜひ広告の成果改善に向けてレスポンシブ検索広告を活用してみて下さい。
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