2025.07.22

Google広告AI Maxのパフォーマンスと自動生成コンテンツの確認方法
Google広告の検索キャンペーン向けAI最大化設定=AI Max for Search campaigns(以下 AI MAX)を導入したものの、「管理画面のどこで確認すればよいのか分からない」「自動生成されたテキストの内容を把握したい」「AI Maxのパフォーマンスを確認したい」といったお悩みをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。
本記事では、AI Max を導入した後の確認方法について、実際の管理画面を交えながら詳しく解説します。
AI Max の確認が重要な理由
AI Max では、既存のキーワードやランディングページを基に、AIが自動的に広告テキストを生成し、最適なランディングページを選択します。これにより、従来では取りこぼしていた検索クエリにもリーチできるようになりますが、同時に「どのようなテキストが自動生成されているのか」「どのランディングページが使用されているのか」を把握することが重要です。
AI Max確認の3つの重要ポイント:
自動生成されたテキストの確認方法
1. アセットの詳細表示で確認
カスタマイズされたテキストは以下の手順で確認できます。
- 管理画面左側のメニューから「キャンペーン」を選択
- 「キャンペーン」から「広告」をクリック
- レスポンシブ検索広告の「アセットの詳細を表示」をクリック
- 「アセットのソース」列を確認
「アセットのソース」が「自動生成」となっているものが、AI Max によって自動で作成されたアセットです。
2. アセットのパフォーマンスレポートでの確認

自動生成されたテキストのパフォーマンスは、以下でも確認可能です。
- 管理画面左側のメニューから「キャンペーン」を選択
- 「アセット」をクリック
- 「パフォーマンス」タブを選択
アセットレポートでは、自動生成されたテキストごとのパフォーマンスも確認できます。手動で作成したアセットとも簡単に比較することができます。
最適化されたランディングページの確認方法
1. 検索語句レポートでの確認
最終ページURLの拡張機能によって、どのランディングページが使用されているかは以下で確認できます。
- 管理画面左側のメニューから「キャンペーン」を選択
- 「分析情報とレポート」から「検索語句」をクリック
- 「AI MAXの検索語句とランディングページ」を選択
このレポートでは、検索語句とともに、実際にユーザーが誘導されたランディングページのURLを確認できます。
2. ランディングページレポートでの確認
より詳細なランディングページの使用状況は、以下でも確認可能です。
- 管理画面左側のメニューから「キャンペーン」を選択
- 「分析情報とレポート」から「ランディングページ」をクリック
- 「ランディングページ」タブを選択
このレポートでは、AI Max によって自動選択されたランディングページには「自動選択」と表示されます。各ランディングページのパフォーマンス指標(クリック数、コンバージョン数など)も合わせて確認できるため、どのページが効果的に使用されているかを把握できます。
AI Max で拡張された検索語句の確認方法
1. 検索語句レポート(マッチタイプ:AI Max)
AI Max の機能によって、どのような検索語句に拡張され広告が表示されたのかは以下で確認できます。
- 管理画面左側のメニューから「キャンペーン」を選択
- 「分析情報とレポート」から「検索語句」をクリック
- フィルタを追加し「マッチタイプ」で「AI Max」を適用
検索語句レポートでマッチタイプを「AI Max」に絞り込むことで、AI Max によって拡張された検索語句を確認できます。これは、従来のキーワードマッチングでは配信されなかった検索語句が表示されます。
2. AI Maxの検索語句とランディングページ
AI Max の機能で使用された語句は以下で確認できます。
- 管理画面左側のメニューから「キャンペーン」を選択
- 「分析情報とレポート」から「検索語句」をクリック
- 「AI MAXの検索語句とランディングページ」を選択
「AI Maxの検索語句とランディングページ」レポートでは、AI Max の機能で使用された検索語句を確認できます。このレポートには、インテントマッチでテキストカスタマイズやランディングページの拡張が使用された場合も含まれるため、検索語句レポートのマッチタイプ「AI Max」の数値とは異なる場合があります。
運用上の注意点
自動生成テキストの文字数制限について
AI Max では、自動生成される見出しにおいて重要な仕様があります:
- 通常の見出しには30文字の字数制限がありますが、自動生成の場合は制限を超過することがあります
- 超過した場合、見出し1と見出し2の枠を合わせた文字数(最大60文字)までが許可されます
- 字数制限を超過した見出しは、見出し1と2を合わせて1つの見出しとして表示されます
アセット固定機能の制限
AI Max を使用する際は、以下の点にご注意ください:
- テキストのカスタマイズと最終ページURLの拡張を両方有効にしている場合、レスポンシブ検索広告のアセット固定(ピン留め)は使用できません
- テキストのカスタマイズのみを有効にした場合は、アセット固定が可能です
- 見出し1と見出し2の組み合わせに違和感がある場合は、アセット固定を検討しましょう
ただし、アセット固定を使用すると広告アセットの評価が下がる可能性があるため、クリック率やコンバージョン単価などの総合的な指標を確認して判断することが重要です。場合によっては、アセット固定ではなく「テキストのカスタマイズ」をオフにする方が効果的な場合もあります。
パフォーマンス監視のポイント
1. 定期的なレポートチェック
AI Max の効果を最大化するために、以下のレポートを定期的に確認しましょう
2. 除外キーワードの活用
AI Max でも除外キーワードは有効です。不適切な検索語句での配信を発見した場合は、速やかに除外キーワードに追加しましょう。
まとめ
AI Max for Search キャンペーンは、適切な監視と調整を行うことで、検索広告のパフォーマンスを大幅に向上させる可能性があります。自動生成されたテキストやランディングページの確認方法を理解し、定期的なレポートチェックを行うことで、AIの力を最大限に活用できます。
特に、自動生成テキストの字数制限やアセット固定機能の制限については、事前に理解しておくことで、運用時の混乱を避けることができるでしょう。
AI Max を活用して、効果的な検索広告運用を実現していきましょう。
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